あゆみ

 1995年10月に、「まるたやフレンドリーコンサート」の第1回目となる、「Motomachi Music Week」を開催した主たる目的は、「丸太やオリジナルコレクションコンサート」と称する、音楽をモチーフにしたオリジナル商品の発表のための集客と、来場者への接客でした。ですから、当初は、来場されたお客様に、随時、演奏をお聴かせするという内容でした。そういう風に演奏していたので、1日に10回を超えて演奏することもありました。
 しかし、1996年4月に開催した、「Motomachi Music Week」の会期中、立花礼子さん、立花紀子さん姉妹のバイオリンと、家内のビオラ、私のチェロで、弦楽四重奏を演奏した際、午前11時には、定員25名の会場が満席になりました。その後、午後2時、4時にも、満席となり、まるで正真正銘のコンサートの様な雰囲気になったので、その秋、10月に開催した、第3回目の「Motomachi Music Week」からは、7日間の会期で、それぞれ、午前11時、午後2時、4時の3回、コンサートを定時に開催することになりました。
 私が、店内で始めたコンサートを、「Motomachi Music Week」と名付けたのは、私の中に夢があったからです。元町商店街には、かつて、私たち夫婦が音楽仲間と一緒に、弦楽四重奏で出演したサロンコンサートを開催しておられる「アマデウス」という名曲喫茶店や、「神戸レ雌ーホール」、「神戸ヤマハホール」、をはじめとして、コンサートを開催しておられる会場が幾つもあります。いつか、一緒に、元町音楽祭のようなイベントが出来ないだろうか、と考えたのです。
 震災後、店内で始めたコンサートを、「Motomachi Music Week」と名付けたのは、いつか、本当に、「元町ミュージックウィーク」が出来たら、と夢みたからです。その夢を、元町商店街の色々な方々に語りました。当時、「海文堂書店」の社長であられた島田誠さんも、そのお一人でした。1997年、島田誠さんが、「三木さん、『元町ミュージックウィーク』、やりましょうか」とおっしゃってくださって、2月に最初の実行委員会を開催し、私の提案で、「元町ミュージックウィーク」と命名されたのです。と同時に、弊店で開催していた、「Motomachi Music Week」は、「まるたやフレンドリーコンサート」と改名いたしました。
 1997年4月の開催以来、「まるたやフレンドリーコンサート」と名を改め、春4月、秋10月と、年に2回、それぞれ、7日間、1日3回のコンサートを続けてまいりましたが、2004年4月の第18回から、午後2時、4時の、1日2回のコンサートに変更いたしました。種々の事情により、1日3回の開催が難しくなったのです。しかし、「まるたやフレンドリーコンサート」が、これまで開催してきたコンサートの数は500回を越えます。コンサートの来場者は、約8000名になります。数字は数字にしか過ぎませんが、あらためて継続することの意味を実感いたします。


記念すべき第1回

身を乗り出して・・・

聴衆も一緒に声を合わせて

着物姿のお客様も

藍に囲まれて愛の歌を聴く

めずらしい古典楽器の音を聴く

子どもたちも熱心に

あかちゃん連れも

ちょっと本格ドレスの日も

お揃いのTシャツの日も

クラシックからポピュラーまで

息遣いもピッタリの熱演

ベテラン組も

ニューフェイスも