第三十七話 「必要は発明の母」であるだけではなく、必要であってこそ存在価値があるのです。 |
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![]() 定住型農耕社会である日本において、商業は、いつも劣等な地位に甘んじなければなりませんでした。邪魔者扱いされ続けてきたのです。しかし社会的評価がどうであれ、商業は着実に発展を遂げてきました。それは歴史の進歩に商業の果たす役割が極めて大きいことを雄弁に物語っています。 歴史は時間の集積から生まれます。自然の歴史が変化であり、生物の歴史が進化であるなら、人類の歴史は進歩です。人類だけが進歩の歴史を歩めたのは、人類が「より豊かで、より安らかな生活を全うしたい」という強い意志を持っていたからです。その願望を実現するために、商業(交換経済)が必要だったのです。 |
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