私の父であり、「丸太や」二代目当主であった三木正太郎は昭和36年1月28日に亡くなりました。私が10歳になったばかりの時でした。父が亡くなった後、母キクエが社長になり、父の弟の三木正吾が専務として「丸太や」の経営に携わりました。昭和五十年代、「創業何十年」を謳い文句に展示会を開催する同業の呉服屋が多くあり、「丸太や」も創業祭を開催することになりました。1980年のことだったのですが、さて、「丸太や」は創業何年を数えるのかということになり、叔父が「80年は経つ」と言われたので、「創業80年記念」で展示会を開催いたしました。それを根拠に、その8年後、「創業88周年記念展」を開催したのですが、もう少し父が存命してくれていたら、もっと正確な創業年が確定できたのにと残念に思いました。そういう理由から、「丸太や」は一応、西暦1900年、明治33年を創業としております。
 いつか「丸太や」の歴史を調べてまとめたいと思っているのですが、いまだに成しえていません。平成21年1月9日、母が亡くなった後、母の思い出を書いたのですが、母は昭和5年に父と結婚して以来、「丸太や」で商売に携わって、「丸太や」の歴史を刻んでまいりました。母が折りに触れ、私に聞かせてくれた話ですので、おのずと「丸太や」の歴史が語られていると思いますので、「丸太や」の歴史に代えさせていただきます。