「一年の計は元旦にあり」とは、古来言われるところですが、確かに、新年を迎えると気分も一新して、今年は、という気持ちになります。私の場合、積年の課題は、勿論、「商売」ですから、これからどうやって商売をしていくのかを、新年早々考えています。年来、私は、「街づくりは店づくりから」というモットーで、商店街の活性化は、店舗の活性化を措いてありえない、と思い切って、店舗の活性化とは、商売の活性化に他なりませんから、如何に元気に商売するのかが、すべての意味において最重要課題であると考えています。  ということで、如何に元気に商売するのかを、これから、これまで以上に考えて、考えたことを「こうべブログ」に書いて、ある程度書き溜めた段階で、「商道(あきないみち)」としてまとめてみたいと考えています。

第一話

 出版業界ではハウツー本というジャンルがあるそうです(本当かな)。商売繁盛必勝法みたいな話が書いてあるそうですが、そんなに簡単に儲けられるなら苦労しませんよね。

How to do the AKINAI
 「商道(あきないみち)」という言葉は、私の造語です。勿論、イメージとして、茶道、華道、柔道、剣道という言葉があります。「道」という言葉を付けるのは、「武士道」という言葉が顕著なように、道徳的な意味合いがある。「武士道」ならば、武士はどう生きるべきか、というような。
 「商道(あきないみち)」という言葉を思いついたのは、平成23年7月から平成27年5月まで、神戸元町商店街が発刊する「こうべ元町新聞」に、「商鑑(あきないかがみ)」というタイトルで、商売とは何かを、私なりに考え、書き続けたからです。「商鑑(あきないかがみ)」を書き終えて、商売とは何かを、私なりに自得することが出来ました。であるなら、次に考えるべきは、如何に商売するのかだ、と「商道(あきないみち)」を書こうと思いついたのです。
 「商道(あきないみち)」という言葉には、「商人道」という意味合いも、「商道徳」という意味合いも含まれていますが、私としては、商売の方法、如何に商売するのか、という意味合いを込めました。かつて「こうべ元町新聞」に、「商鑑(あきないかがみ)」を連載した時、キャッチコピー的なサブタイトルを、「What's the AKINAI」と気取って付けましたが、その伝で言うと、「商道(あきないみち)」は、「How to do the AKINAI」なのです。