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着物 本藍染 芳賀信幸・文代   帯 本友禅染 木戸源生
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  『あやめ』

 「いずれがアヤメかカキツバタ」というコトバは、どちらも素晴らしい、甲乙付けがたいという意味ですが、どちらがどちらか見分けがつかないという意味合いでもあるとおり、アヤメ属の「アヤメ」「ハナショウブ」「カキツバタ」の違いをハッキリとご存知のかたは必ずしも多くないでしょう。それもそのはずで、「アヤメ」「ハナショウブ」「カキツバタ」をすべて「アヤメ」と呼ぶこともあるからです。しかし明らかに違いがあって、「アヤメ」は乾いたところに育つのに対して、「ハナショウブ」と「カキツバタ」は湿ったところに育ちます。花の色はどの花も紫が多いのですが、最も異なっているのは、「アヤメ」の花びらには網目があるのに、「ハナショウブ」「カキツバタ」にはありません。おそらくその特徴から、「アヤメ」の名前は「綾目」に由来するのでしょう。

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