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 11月18日(金)より23日(水・祝)まで
神戸・元町 丸太や
 ひんやりとした風に秋の深まりを感じる今日この頃です。一年で最も穏やかな季節、いかがお過ごしでしょうか。元町商店街では、着物をお召しの方を多くお見掛けするようになりました。コロナ禍が少し落ち着き、気候も良くなって、着物でお出かけを楽しまれる方が街に戻ってこられたように思います。
 この度丸太やでは、服部綴工房の服部秀司さん・紘樹さんをお招きし、手織り帯地の最高峰【爪掻本綴帯】の作品展を開催いたします。爪掻本綴帯(つめかきほんつづれおび)は、数ある織物の技法の中でも古くからの技法を守り続けている独特な帯地です。強く張った経糸が見えなくなるほどたっぷり緯糸を織り込み、緯糸のみで模様を表現する織物です。細かな部分は櫛状に切り込みを入れた爪で糸を掻き寄せるため、爪掻本綴帯と呼ばれています。服部綴工房は、京都でも数少ない、手織りにこだわる綴工房です。
 近年、服部綴工房では草木染の色―中でも紫根(しこん)に魅せられ、美しい紫色を求めて新しい作品を制作されています。紫根染の方法を研究され、服部さんご自身で染色した紫色は、穏やかさの中に気品を纏うような、とても上質な色合いです。今回の作品展では、服部綴工房の紫根染を弊店で体験していただけます。魅惑の紫色がどのように染められているか、ぜひその技を体験してください。
 カジュアルからフォーマルまで、様々なシーンに活躍する爪掻本綴帯の魅力を感じていただける作品展です。ご来店を心よりお待ちいたしております。


つめ
かき
ほん
つづれ

 爪掻本綴は、手織りで作られる最高峰の帯地です。織の技法の中では最も原始的で、模様の細かな部分は指の爪を使って糸を掻きよせて織るため、爪掻本綴と呼ばれています。絵画的な模様表現ができる技法で、風景や人物など精緻な模様のほか、繊細な暈しも得意です。
 本綴帯の独特な風合いは、強く張った経糸に緯糸を、経糸が見えなくなるほどたっぷり織り込むことで生まれます。これにより、しなやかでコシがあり、帯芯を入れなくても十分な強度とハリを兼ね備えた本綴帯の風合いになるのです。
 本物の綴帯は、使うほどに身体に馴染み、しなやかに身体を包んでくれる最高の結び心地に育っていきます。
 名古屋帯と同じ一重太鼓で結ぶ帯ですが、金銀糸をふんだんに使った格調高いデザインのものは留袖や訪問着などにも結べるほど、帯としては特別な格を持ち合わせています。
 服部綴工房では、紬などの普段着物にも合う、お洒落向きの帯も数多く手掛けています。

〜紫根(しこん)染め体験〜
     綴帯に使用する絹糸を紫色に染めます。
     染めた糸は、懐紙入れや袱紗、帯のポイント柄等に利用できます(料金別)
【開催日時】
11月 18日(金)13:00〜 / 15:00〜  19日(土)13:00〜 / 15:00〜
   20日(日)13:00〜 / 15:00〜  21日(月)13:00〜 / 15:00〜
   22日(火)13:00〜 / 15:00〜  23日(水)13:00〜 / 15:00〜

【定員】 各2名    【参加費】 6,000円(税込)
染めた糸は、後日お持ち帰りいただけます。

【申込締め切】 11月15日(火)

【お申込みは丸太やまで】
TEL:078-331-1031  MAIL:marutaya@r.tulip.sannet.ne.jp


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