古今東西、衣服には「身を守る」ことと「身を飾る」というふたつの要素があります。寒暖、風雨などの自然、、動物などの外敵から肉体を防御する実用的な側面と、他者、とりわけ異性に対して自己を主張し、表現する美的な側面とがあります。私達の祖先もまたいつの時代にあっても技術と感性の粋をこらした衣服、染織品を生み出してきました。 その大いなる伝統は「きもの」のなかに今も脈々と受け継がれています。 日本各地にはその地域の風土と風習にたちながら、より着心地のよいより着晴れのするきものを作り続けておられる人々がたくさんいらっしゃいます。 その方々をたずねて日本染織紀行、それは美しい日本の人と心の再発見の旅でもあるのです。
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