秋のたより    
 


   
 

 
美は山峡に在り みさやま紬
紬














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 「みさやま紬」三年後の再訪  へ



草木染「みさやま紬」


 「みさやま紬」は信州松本の在、みさやまの里で生産しています。 東に近く美ヶ原の山なみを仰ぎ、女鳥羽川の源流は近くを流れています。 山谷に自生する材料を探し求めて草木染を行いますが、生の草木は明るく、 透明感のある独特の色彩を見せてくれます。染めては干し、染めては干し、 色を染め重ねることによって深味が加わり、堅牢度も増してゆきます。
 春夏秋冬・・・・自然の風景はその色彩を変えてゆきますが、 草木染も材料の採取時期によって微妙な発色の違いを見せます。 一期一会の色と申しましょうか、 草木染の良さを訴えてゆきたいと思います。

草木染研究所 横山俊一郎


 いつも大変お世話になっております。 こうして「みさやま紬」の展示会をやって下さるとのこと。 物作りをやっている者にとって、どれだけ励みになりますことか。 衷心より感謝申しあげます。
 私は、仕事をしながらこうしてこの山の中で心静かに毎日過ごさせていただけるのは 本当に 「丸太や」さんのような方がどこかで気に掛け、手を懸け、 心に掛けて下さる方がいるおかげ様という想いがいつもあります。 そしてできる限り誠実な物作りをと、そのたびに心を引き締めております。
 最後に、あの想像を絶する大震災にあわれてからまだ日も浅いにもかかわらず、 御家族始め皆様が心を一つにして頑張っておられる 「丸太や」さんに心よりエールを送らせていただきます。

松本市三才山 横山俊一郎