![]() ![]() 2012年5月21日、日本各地で金環日食が観察されました。太陽が月に覆われて起こる現象です。次回の大天文ショーは、いつなのでしょう。 |
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![]() 天照大神(アマテラスオオミカミ)が天岩戸に隠れて世の中が闇になるという話は、「古事記」のクライマックスの一つですが、日食という自然現象の神話的表現で、世界中に類例があるそうです。地球や月の運行を常識として理解している現代人ならいざ知らず、古代人にとって、太陽が陰って消えてしまう日食が、どれほど恐怖や不安を与えたか測り知れません。天変地異の最たるものであったでしょう。 日食という自然現象が古代人に恐怖や不安を与えたのは、定住型水稲耕作社会にあって、太陽の存在が極めて大きいからです。水稲耕作にあっては、燦燦と降り注ぐ太陽の光が稲の生育に不可欠なのです。太陽が消える、ということは本来、あってはならない。しかし、日食で太陽が消えてなくなるという現象を目撃して、再び太陽が輝きを取り戻すよう強く祈ったのです。 |
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