![]() ![]() 「座」の廃止という戦国時代版規制緩和は、江戸時代になると「株仲間」が組織されて規制が再強化されることになります。一体全体、規制は必要なのか不要なのか、ハッキリしてくれ。 |
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![]() 消費者はより便利に、より安価で買物ができる。世のため人のための「大店法」の廃止だ、と単純に断定できるでしょうか。弊店が苦境に陥っている、という個人的な事情はさておき、零細小売業が大規模小売業に圧倒され、駆逐されていくことが、はたして消費者にとってバラ色の社会を実現することになるのでしょうか。 高齢化社会を迎えた日本で、今、何が起きているでしょう。「買物難民」という言葉で表現される状況が現実化しつつあるのです。大型小売店は、その店舗規模の売場面積を確保するために、地代の安価な郊外に立地を求めます。消費者は車で買物に行くことが前提なのです。となると車を運転できない高齢者は買物にいけないのです。さらに歩いて行ける商店街や市場が大型小売店の進出のあおりでシャッター街に成り果ててしまった。高齢者は一体どこに買物に行けばよいのでしょう。「大規模小売店舗法」の廃止に代表される規制緩和が投げかける問題は、「楽市楽座」の史実に基づけば、「規制は是か非か」という古くて新しい難題なのです。 |
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