![]() ![]() 私たち商人(あきんど)の祖先はいつどこで生まれたのでしょう。商売人がなぜどのように誕生したのかを「商鑑(あきないかがみ)」に照らして調べてみると商売とは何かが見えてきます。 |
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![]() 余剰生産物は生産の拡大によって生み出されました。生産の拡大は、衣食住という人間が生存するために不可欠な三大要素を中心に、不断の技術革新によって実現されたのです。しかし次第に生産が拡大し余剰生産物が増大してくると、モノを交換するのに汎用性のあるカネ(貨幣)をもってするようになりました。貨幣経済の出現です。貨幣経済が進展すると、モノを売ってカネを手に入れる人と、カネを払ってモノを買う人と、売り手と買い手がハッキリ別れます。しかし貨幣経済による売買であっても、等価交換という原則は不変です。売り手と買い手の間で、モノとカネが等価であると合意することで売買が成立するのです。 売買が売り手と買い手との合意に基づいて成立するために重要なのは、正しい商品情報の提供です。なぜなら買い手は、モノとカネが等価であることを判断しなければならないからです。しかし誇大広告、産地偽装、不当表示など、買い手に誤った商品情報を故意に提供する商売は、商売の歴史と同じ程度に跡を絶ちません。「商鑑」に照らすと、商売の極意は、ウソをつかない、ということに尽きます。商売で、してよいことと、してはならないことは、実にハッキリしているのです。 |
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