随筆集


歌舞伎

生まれて初めて歌舞伎を見ました。初体験の印象は強烈でした。三百年も前に作られた芝居が今も私を感動させることに驚嘆します。きっとそれは作品が時代が変わっても変わらない人間の本質を描き尽くしているからでしょう。さらに役者が修練の技で作品に描かれた人間の本質を演じ切っているからでしょう。あらためて伝統の力とは何か、何によって保ち続けられるのかを知りました。


希望

世の中の動きは新聞でしか読まないのですが、決して明るくはありません。どうしたら現状を打開できるのか、途方に暮れます。しかし、今、凍りつくような大地から、新しい息吹が、若い力が芽吹き始めています。君たちが、未来だ。君たちが、希望です。


表現力

去年の春、夏ごろから、息子と家内が、それぞれにブログを書いています。それを読むと、そんな風に考えているのだ、ということが伝わってきます。ブログを書くことは、自分を表現することです。自分を表現して初めて、他人に思いが伝わるのです。これから、どんなことをブログに書いてくれるのか、楽しみです。


プロ

我が家はテレビを見ない家族ですが、「関西テレビ」の「よーいドン！」という番組のなかの、「となりの人間国宝さん」というコーナーで家族を紹介していただきました。取材に来られたディレクター、レポーター、カメラマンの、さすがのプロの仕事ぶりを身近に見せていただけて大変勉強になりました。与えられた持ち場を全うすることが何より大切に思えます。