藍コメント 藍写真 藍
きもの 本藍染 芳賀信幸
線
  
  『藍(あい)』

  
 蓼(たで)科の植物。 一年生で高さ50〜70センチ、葉は長楕円形、秋に紅か白の小花をつける。
  
  『すくも』

  
 藍染は藍の葉や茎を発酵させて出来るすくもから染液をとります。 すくもは寝床と呼ばれる作業場で藍の葉や茎に水を撒き莚をかぶせ、 5〜6日ごとに積み重ね葉藍を切り崩しかきまわし水を注ぐという工程を17〜20回くり返し、 約100日かけて発酵させて作ります。
  
  『藍染』

  
 藍から出来たすくもを染液として布や紙に染めることを藍染といいます。 藍染の方法はすくもを溶解して藍甕(おとなが入れるほど大きな陶製の甕)に入れ、 麩(ふすま)、石灰、灰汁(あく)、水などを加えて加熱し、十分攪拌します。 十日ほどすると藍が発酵し、液の表面に紫金色の膜ができ、 藍花と呼ばれる光沢のある泡がたちます。
 この状態を「藍が建つ」といい、その染液に布を浸すと藍が染まるのです。
  
  『藍の色』

  
 藍は一度染めただけではあさい水色にしか染まりません。 何度も藍甕につけて染め重ねることでふかい藍色に染まるのです。
 その水色から藍色までの色の濃淡にあわせて色名があります。

 
 
瓶覗き
 (かめのぞき)
瓶覗き 藍甕をのぞく程度にさっとそめたという意味で、もっとも薄い藍の色です。

浅葱(あさぎ) 浅葱 薄いネギ(葱)の葉の色から薄い青色を指します。 古くは「浅黄」と書いて薄い黄色をも言いました。

縹(はなだ) 縹 浅葱と藍の中間くらいの色。「花田」とも書きます。

納戸(なんど) 納戸 濃い目の青色。「納戸」は物置部屋のことで、納戸の暗がりの色、 という説や、納戸の垂れ幕の色という説があります。 徳川十一代将軍家斉(いえなり)が濃い青色を好み、 常に納戸部屋にその色で染めた布地を積んでいたことからその色を 「納戸」と呼ぶようになった、という説もあります。

青(あお) 青 「青は藍より出でて、藍より青し」弟子が師にまさることを出藍の誉れといいますが、 藍染で青を染めることの至難さを表しています。 青(アオ)の語源は藍(アヰ)だそうです。


線