紬コメント 紬写真 紬
きもの みさやま紬 横山俊一郎 帯 ろうけつ染 横山喜八郎
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  『紬(つむぎ)』

 絹糸は蚕が作った繭から細い一本の糸を引き出したもので、その長さは1000メートルから1500メートルにもなります。
 しかし、さなぎが成虫になって繭を食い破り出てしまった出殻繭(でがらまゆ)や2匹の蚕がひとつの繭を作った玉繭は一本の絹糸を引き出すことは出来ません。
 これら出殻繭や玉繭は屑繭(くずまゆ)と呼ばれ、業者に買い取られることなく養蚕農家に残されます。その屑繭を真綿にして、糸を紡いだのが紬糸で、その糸で織られた布が紬です。紬糸は絹糸のような細い均一な糸ではなく、太くて節が多い糸ですが、その糸で織った紬は軽くて暖かく素朴な味わいがあります。
 元来は商品価値のない屑繭を廃物利用して自家用の布を織ったのが始まりですが、実用性の高さや独特な美しさから全国の養蚕地域に個性あふれる紬が生まれました。

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