よそ様に何かをおすすめすることは、深く考えるとできないことです。えてして個人的な趣味の押し付けであったり、独善的な興味を強いることになりかねません。ところが、あえてそれをしよう、というのは実は、そんなに深い意味はありません。ただ人間には、良いこと、悪いこと、楽しいこと、悲しいこと、情けないこと、その他もろもろの感情や、その拠って立つ出来事を、よそ様に聞かせたい、という因果な性情があり、かつて賢人は「もの言わぬは腹ふくるるわざなり」と喝破しました。
 ただし弁解めいて申し上げますと、「モーツァルトのジュピター交響曲は綺麗よ」と教えていただいたことで、私自身どれほど音楽の世界を広げることができたか、「喜八さんのお弁当は美味しいよ」とか、「中島敦を是非読んでみて下さい」とか、友人、知人、恩師、書籍、放送、の一言でどれほど人生を豊にすることができたか。その一言に今も深く感謝しています。「一生、恩に着ます」。
 と、えらそうなことを言いながら、やっぱり、そんなに深い意味はありません。気楽に聞き流して、おっと、読み流していただければ幸いです。

 「丸太や」の女将さんのブログです。日々の出来事、商いの心がけ、などについて、ふと感じたこと、考えたことを、そのまま書き綴っています。とくに着物について、女性ならではの細やかな心遣いでアドバイスされています。

 平成21年に「丸太や」に入社した息子のブログです。呉服屋の新米が、少しずつ商売を覚えていく過程が、素直に、生真面目に書かれています。若者らしいフレッシュな感性が新鮮です。

神戸の老舗呉服店丸太やの若女将(研修中)が、着物にまつわる日々のことを気楽につづります。着物以外のことも書きます!

 のっけから信憑性を疑わせる発言ですが、私は俗に言うグルメではありません。お腹一杯食べられたら幸せ、というタイプです。そんな私でも、それなりに好き、とか美味しい、とか、食後いっぱしの感想は持ちます。やっぱり、美味しいがいい。そんな私の、美味しい店のご紹介です。

 本と私の関係は極端から極端で、高校2年生までは本らしい本は、ほとんど読んでいませんでした。中学の国語の課題で読書感想を書くことになって、本を読んだことのない私は何を読んだら良いかわからなくて夏目漱石の「三四郎」を柔道の本だと思って読んで全然違っていました。姿三四郎と間違ったのです。高校から大学、結婚、までは相当の読書家でした。子供が出来て、ほとんど読まなくなって最近また読んでいます。

 音楽を聞いていつも感動するのは素晴らしい音楽が星の数ほどあることです。音楽は満天の星。たまたま私の聞いている音楽は砂浜のたった一粒の砂。その一粒の砂のまたなんと大きいこと。

 正直なところインターネットが加速度的に広がっていくことに期待が半分、不安が半分です。人類にとって未踏の地、いわば秘境に何が隠されているのか、天国なのか地獄なのか、まだ誰にもわからない。冒険者には程遠く、恐る恐る踏み込んでいる心境です。