| 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云えり」と高らかに革命的な宣言をした大思想家福沢諭吉は、しかし後年、脱亜論で治者の論理に転向します。なぜ平等主義から支配被支配の非平等主義に転換したのか。学生時代以来のわたしの宿題です。 |
| 生涯の主題「伊藤仁斎」を私に与えてくださった著述。精緻な論理で展開される論述に圧倒されました。戦時下という極限的な状況の中で書かれたことを知ると感動します。思想が社会を変え得ることを明らかにした名著です。 |
| 梅原猛の著述からは、歴史上の人間であれ、事件であれ、事物であれ、なまなましく甦り、読むものに迫ってきます。歴史の闇の中に埋もれた真相が明らかになる。そのド迫力に圧倒されます。真相を暴く、とはそういうことなのでしょう。 |
| 時は流れる、眼には見えないほど、おだやかにゆっくりと。しかし時は、時の経過をしっかりと刻んでいく。自然のうえに、人間のうえに、社会のうえに。時の経過が、年輪のように刻まれた積層が文化なのだ。その厚みに圧倒され、たじろぎながら、引き下がらないで、新たな時の成熟を待つ。文化がそこに生まれます。 |
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