今年の夏も半ばを過ぎました。今年のお盆はどのように過ごされますか。たまには日々の喧騒をすこし離れて、自然に囲まれてゆっくりくつろぎたいですね。兵庫県は神戸の都会だけでなく、山あり川あり海ありの自然豊かな県です。多彩な風土は、私たちの暮らしに様々な恵みをもたらしてくれます。この度丸太やでは、兵庫の豊かな自然が育んだ伝統工芸【豊岡杞柳細工(きりゅうざいく)】をご紹介いたします。
 【豊岡杞柳細工】はコリヤナギという柳で組む籠などの伝統工芸品です。材料のコリヤナギを栽培することから始まり、収穫、組み上げ、染色まで全て人の手で一つ一つ丁寧に作られています。歴史はとても古く、奈良時代につくられた杞柳細工の箱が正倉院に上納されています。現在は主にバッグに加工され、使い心地の良い新しいデザインも積極的に取り入れるなど、ファッション性豊かなバッグが好評です。上品で実用性も高いことから皇室でも愛用され、雅子様や美智子様もお使いになられています。
 豊岡杞柳細工の特徴は、天然素材を一つ一つ手で組み上げることによる、やさしい風合いと使い心地。材料のコリヤナギは軽くしなやかで強度もあり、籠に最適な植物です。手に取っていただくと、その軽さに驚かれるでしょう。手触りのなめらかさも魅力です。草木染で染めた色合いは大人の上品さがあり、使い込むほどに味わいが増します。デザインも多彩で、洋服に合わせるものだけでなく、着物のときに持ちたいデザインもあり、コーディネートの楽しみも広がります。
 豊岡杞柳細工が現在まで作り続けられているのは、技術の継承だけでなく、時代に合わせた新しいものづくりを続けてきたからです。暮らしの中に自然に溶け込むような、気軽に手にしたくなるものを日々考え、新しいものを作り続けています。永く愛用いただける一点とお出会いいただけると思います。ぜひ弊店でご高覧ください。





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