桜の花が咲き始めました。すっかり春ですね。元町でもいろいろな春の花が咲いています。自然の彩りが豊かになって、街を歩くだけでも楽しいですね。
 春の明るい日差しには、染の着物や帯が似合います。日本には、世界でも稀に見る繊細な色の表現力があります。染物の瑞々しい色彩は、自然の色の微かな移り変わりの中で育まれた、日本独自の感性の色なのです。
 この度弊店では、京友禅染作家・木戸源生さんの作品展を開催いたします。木戸源生さんは、繊細かつ大胆な技術でどんな模様でも自由自在に染めることの出来る、京友禅の現代の第一人者です。四季折々の草花から、古典的な格調高い文様、さらにはユーモアに富んだ愛らしい作品まで、私たちの想像を超える多彩な作品を発表される木戸源生さん。今回はどんな出会いがあるだろうと、いつもワクワクさせてくださいます。
 実は、木戸源生さんには昨年末から、この春の作品展に向けて新しい着物と帯の制作をお願いしていました。一つ目は、宝塚歌劇団を象徴する歌『スミレの花咲くころ』をテーマにした付下。二つ目は、チャイコフスキーのバレエ『白鳥の湖』をテーマにした染帯です。丸太やオリジナル作品として、音楽をテーマにした新作の着物と帯。配色やデザインについて、弊店で一度打ち合わせをさせていただき、染める工程も見学させていただきました。そして完成した着物と帯は、それぞれ全く違う表情の作品になりました。今回の作品展にてご覧いただけます。

染帯「白鳥の湖」

チャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」をモチーフに素描友禅で染めた帯です。「白鳥の湖」の舞台となる湖畔の古城を幻想的なタッチで表現しています。
付下「スミレの花咲くころ」

ドイツで生まれ、日本では宝塚歌劇団を象徴する歌となった「スミレの花咲く頃」音符が織り込まれた生地に、瑞々しい花の小路を友禅染の繊細なタッチで染めました。八掛も共色、小さなスミレの花の柄入りです。

 弊店ではお客様のご注文による別染めも承っております。「こんな柄の着物が欲しい」「この着物に合う帯がつくりたい」など、お客様のご希望を丁寧にお伺いしながら、お客様のためだけの作品を制作いたします。「好きな色」や「好きな景色」など、漠然としたイメージだけでも大丈夫!実際に木戸源生さんとお打ち合わせしていただき、お客様のイメージを具体的なカタチにしながら、途中図案や色をご覧頂き、ご希望にぴったり合うよう制作します。想像以上の作品ができますよ。
 木戸源生さんは四月二日(土)と四月四日(日)の二日間、弊店にお越しくださいます。その他の日も、お客様のご希望に合わせて別注お打ち合わせの日程を調整いたします。
 気候も良くなりお出かけしやすくなりました。この機会にぜひ木戸源生さんの、この春一押しの新作をご覧ください。そしてぜひ、「こんな着物や帯が欲しい」というご希望をお聞かせください。ご来店を心よりお待ちいたしております。


この他にも着物や帯を彩り豊かに取り揃えます

染帯【桜】

訪問着【牡丹】

染帯【菱華文】

弊店で色や柄の打ち合わせをします。木戸源生さんと直接お会い頂けますので、ぜひご希望をご相談ください。 後日、打ち合わせを基に描いた図案をご覧いただきます。柄の大きさなど細かなご要望もお伺いいたします。 図案をご確認頂きましたら、1点ずつ木戸源生さんに染めていただきます。図案作成から染色まで全て手仕事です。 完成!
世界に一つだけのオリジナル作品が生まれます♪