墨流し染
高橋 孝之(たかはし たかゆき)

 墨流し染は、水面に浮かべた顔料を布に吸着させて染める技法です。水の自然な流れが模様を形作り、唯一無二の模様が生まれます。高橋孝之さんは、この墨流し染の第一人者です。墨流し染のほか、一珍染や型染など様々な技法を駆使し、独自の世界を表現されています。

高橋孝之 プローフィール
1947年 5月17日誕生
1966年 戸塚工芸社入社 父恒治より引き染ぼかしと一珍染、兄更聖より江戸更紗を習得
1974年 独立 工房「染の高孝」を開く
1983年 染織作家グループ「新樹会」設立 副会長就任 以後年1回の作品展を開催
これより自身も本格的に作家活動に入る
1984年 ドイツ文化会館にてドイツ文化祭に出品
1985年 第10回 日本染織新人展覧会「秋の庭」技術賞受賞
1989年 第27回 日本染織作品展「竹林U」技術賞受賞、「墨流し」佳作入選
第29回 伝統工芸新作展「群翔」入選
1990年 第28回 日本染織作品展「散策」日経奨励賞受賞
1991年 第30回 伝統工芸新作展墨流し小紋「流転」入選
第14回日本染織作家展「墨流し」奨励賞受賞
'91染織道の探求「この人この作品」招待出品
1992年 第15回 日本染織作家展「墨流し」京都新聞社賞受賞
1993年 第16回 日本染織作家展「墨流し」佳作入選
1996年 第19回 日本染織作家展「竹庭」名古屋三越賞受賞
第34回 染芸展「響き」三越賞受賞
1997年 東京都優秀技能章受賞
1999年 第37回 染芸展「木漏れ日」三越賞受賞
第22回 日本染織作家展「波動」セイコきもの文化財団賞受賞
軽井沢浅間プリンスホテルにて高橋孝之「古法で作る染と織」展開催
2000年 第38回 染芸展「稲穂」商工会議所会頭賞・高島屋受賞
「月影」商工会議所会頭賞・西武百貨展賞受賞
軽井沢浅間プリンスホテルにて第2回高橋孝之「古法で作る染と織」展開
2001年 第39回 染芸展「陽変紅葉」国際モード協会賞受賞
第24回 日本染織作家展「旅の思い出」京都新聞社賞受賞
新宿区地場産業25年表彰を受ける
2002年 東京都伝統工芸士に認定される
第40回 染芸展「袋田の滝」国際モード協会賞受賞
2003年 第41回 染芸展「ステンド」染芸展賞受賞
2004年 第42回 染芸展「作品B」東京都立産業技術研究所所長賞受賞
2005年 第43回 染芸展「風」国際モード協会賞受賞
2006年 第44回 染芸展田島比呂子賞受賞
2007年 東京都工芸染色協同組合 理事長就任
現在 社団法人 日本染織作家協会正会員
東京都工芸染色協同組合 理事長
新宿区染色協議会 常任幹事
染色作家グループ「新樹会」 会長
「染の高孝」 代表
東京都認定 伝統工芸士

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