上田紬 小山 憲市

紬訪問着「春のソナタ」

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 裾や袖などに、ピアノの鍵盤を抽象化した織模様を散りばめた上田紬の着物です。冬景色から、若葉の緑が芽吹いてくるような色を織で表現しています。
グレーと緑を織り分けた、縦方向に伸びやかな構図です。冷たい雪の台地を割って、若葉がグングンと伸びていくような印象です。
グレーの部分は、モノトーンに近い色合い。緑の部分には、緑以外にも様々な色が含まれています。
ピアノの鍵盤のモチーフは、すくい織という技法で表現されています。地の生地よりほんの少し浮き上がるような織表現です。
同じ色ではなく、さりげなく色に変化をつけています。揺れ動くような構図と合わせて、音楽が動き出すような印象です。
こちらの着物には経糸に<なま糸>という特別な糸が使われています。<なま糸>とは、加熱・乾燥をせずに製糸した絹糸のことで、絹糸本来の艶やなめらかさを保った風合いが特徴です。一見すると紬のマットな風合いのようですが、お召いただくと奥のほうから絹本来の光沢感が浮かび上がります。
販売価格:506,000円(税込)


素材
サイズ
生地巾約37.5cm
納期寸法確定から約60日