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紬地にすくい織で音符の模様を表現した上田紬の着物です。 全体は茶系の色味ですが、縦糸には何十色もの色を組み合わせていて、複雑な色の重なり合いによる深みのある色合いになっています。糸にも、光沢の強い糸、光沢を抑えた糸、ハリのある糸、綿のような柔らかい糸などを組み合わせ、独特の風合いを表現しています。すくい織で表現された音符の模様は、音の軽やかさを感じるよう、明るい色で、ほのかなグラデーションにしています。音符の周囲には木の葉のような、鳥影のような抽象模様が舞い、趣きを醸し出しています。 着るたびに味わいが増していく、永く愛用いただきたい着物です。
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