新しい年を迎えますと、心も新たまります。「丸太やホームページ」にご来訪、誠にありがとうございます。
 弊店にとりまして、昨年はとても重要な一年でした。年初来、ホームページのリニューアルに着手したのです。おかげさまで、制作業者、KICの池田和歌子さんの並々ならぬご尽力と、スタッフの皆様のご協力によりまして、ほぼ完成することができました。当初、私が意図しておりました以上の内容で出来上がりましたことは望外の喜びです。まだ未完の部分も残っておりますし、今後、情報の更新を通じて、更なる充実を図らねばなりませんが、新年を迎えて心新たに「丸太やホームページ」に取り組む所存です。
 本年もご厚情の程、心よりお願い申しあげます。


 丸太やがホームページを開設したのは1997年6月3日です。なぜ弊店がホームページを開設することになったのか、きっかけは元町1番街商店街振興組合が同じ年の4月23日にホームページを開設したことに始まります。元町1番街がホームページを開設することになり、その中で各組合員の店舗を紹介するためにホームページ制作業者が弊店に取材に来られました。弊店の営業方針や商品内容を取材されるうちに、弊店が独自のホームページを開設することを強く勧められたのです。私自身パソコンにも、ましてインターネットなるものに全く興味も知識もなかったので、本来であればそのお話に耳を傾けるはずもなかったのですが、なぜその話に聞き入ったかとというと「丸太やオリジナルコレクションコンサート」という音楽をモチーフにしたオリジナル商品を発表、販売していたからです。
 バイオリンがデザインされた着物や帯があれば、という家内の願から、楽器や楽譜をモチーフにした着物と帯を制作し「丸太やオリジナルコレクションコンサート」として最初に発表したのは1994年2月のことでした。その年の12月に二度目の発表をした直後、1995年1月17日に阪神淡路大震災が発生、神戸は壊滅的な被害を蒙りました。惨禍の直後の被災地の状況ではとても商売は出来ない、と発表まもない「丸太やオリジナルコレクションコンサート」の商品を携えて東京、京都、名古屋、敦賀、茅ヶ崎、大阪、岡山、高松、高山、清里、松本、と全国各地で発表会を開催いたしました。その販売の過程で複数の方から「丸太やオリジナルコレクションコンサート」をインターネットで販売されては、というお話をいただきました。当時、私自身、「インターネット」の「イ」も知らない人間でしたので「丸太やオリジナルコレクションコンサート」と「インターネット」がすぐにつながるわけではなかったのですが、どうやら「丸太やオリジナルコレクションコンサート」と「インターネット」がつながることは良いことのようだ、という予感は抱きました。
 そこに元町1番街商店街振興組合でホームページ開設の話が起きたのです。その頃、私は元町1番街の事業部員だったのですが、すでに自店でホームページを開設しておられた事業部員が元町1番街でもホームページを開設することを熱心に提案されたのです。まずインターネットがいかなるものかを勉強するのために、当時すでに開設されていた神戸南京町のホームページを事業部員みんなで見たのですが、とにかく画面が見えるようになるのに時間がかかること、これは使い物にならない、というのが私の第一印象でした。しかし、これからはインターネットの時代だ、ということで元町1番街ホームページを開設することになったのです。
 元町1番街ホームページ作成のために弊店に取材に来られたKIC(ホームページ製作会社)の佐藤勝昭さんは私の話を聞き「丸太やオリジナルコレクションコンサート」の商品を見て丸太やホームページの開設を熱心に勧められました。その熱意に気持ちは大きく動いたのですが、勿論、費用が発生することですので即断出来かねました。震災後、商売の再開、自宅の修復、という生活再建のために多額の融資を受けました。その返済、さらに営業の回復は決して容易ではありません。しかし佐藤勝昭さんは「インターネットで成功するには『V・S・O・P』が不可欠です。『V』はヴァイタリティー、『S』はスペシャリティー、『O』はオリジナリティー、『P』はパーソナリティー、です。お店にはその全てが有ります。」と説得してくださったのです。それでもためらっている私に「やりましょう」と最後に家内が決断しました。
 佐藤勝昭さん自らが制作してくださった丸太やホームページは次第に内容を充実させていきました。その当時、全国的に見てもホームページを開設している呉服屋はまだまだ少なくて丸太やホームページは業界の注目を集め、繊研新聞社刊「季刊 ki-mono」に何度か紹介されました。アクセスも少しずつ増えていきました。しかし開設して数年が経ってくると内容をもっと充実させたい、とりわけ当初の目的であった「丸太やオリジナルコレクションコンサート」のインターネット上での販売に本格的に取り組みたい、という思いが強く起こりましたが様々な事情でなかなか実現できませんでした。なにより順調に回復すると期待していた営業が日本経済の沈滞の影響でなかなか浮上できず、ホームページの充実に振り当てる資金の余裕がなかったのです。
 2006年の春頃、ヤフーショッピング・オークションの正規取次店ティブランドの林正哲さんがヤフーオークションへのストア出品の勧誘に来店されました。「丸太やオリジナルコレクションコンサート」がインターネット上での販売に最適の商品であることを力説されたのです。確かに基本的に一点もので同じものを複数販売できない「丸太やオリジナルコレクションコンサート」の商品の性格上、インターネット販売に取り組むにはヤフーオークションは適しているシステムであると理解できましたが、いざ始めることにはやはりそれなりのためらいがありました。林正哲さんに思い切り背中を押され、息子を担当者にしてヤフーオークションに出品することを決意しました。
 2006年7月31日、震災後の特別融資が無事完済できました。商売はまだまだ軌道に乗ったとはいえない状況ですが多少とも先行投資が可能になりました。現在、丸太やホームページを担当してくださっているKICの池田和歌子さんに相談にのっていただいて丸太やホームページのリニューアルに着手することにいたしました。折りしも2006年9月よりヤフーオークションにストア出品して、初めてインターネット販売に参入したのですが、予想に反して思いがけない反響を頂きました。気が付かないうちに時代はどんどん先に進んでいたのです。まさに、時来たれり、10年の助走期間を踏んで丸太やホームページは2007年、飛び立ちます。2007年、丸太やはインターネット元年を迎えたのです。