きもの 京絞り染
寺田豊
『桶絞り(おけしぼり)』
絞り染で大きな柄を異なる色で染め分けするときに用いる技法が「桶絞り」です。「桶絞り」はその名の通り直径40センチほどの木桶を使用します。生地の染めたい部分を桶の外側に、染まらない部分を桶の内側に入れて蓋をし、桶ごと染液につけて染めます。このとき染液が桶の内側に入らないよう、生地を桶の中に入れて蓋をした後、桶と生地のすき間をなくすために、細い縄状にした綿をはさみこみ、桟木で桶の蓋と底をはさんだうえ、桟木にロープをかけて締め付けます。大変な力仕事です。