きもの 京絞り染
寺田豊
『帽子絞り(ぼうししぼり)』
絞り染めの技法のひとつである「帽子絞り」は、文様の部分に竹皮やセロファン、ナイロン、ビニールなどを巻きつけ、文様の部分に染料が入らないようにする技法です。絞リ上りが帽子をかぶせた形に似ているので「帽子絞り」と名付けられています。絞った文様を防染する、という意味から「防止絞り」ともいわれています。文様の大きさによって「小帽子」「中帽子」「大帽子」があり、手順の違いや形によって「芯入れ帽子」「管帽子」「逆帽子」があります。