着物 雪花絞り
寺本幸司
『音符』
西洋音楽を演奏するための楽譜で、音の高低、長短、強弱を指示する符号が音符です。音楽を建築物にたとえるなら、楽譜は設計図で、音符は具体的な施工法です。楽譜に基づいて壮大な建築物にも比する音の伽藍を打ち立てるには、音符に指示された内容を、正確に楽器で演奏しなければなりません。
しかし、音楽の存在理由が美の表現にあるなら、音符が美的であることもまた当然です。唯に物理的な音の高低、長短、強弱を指示する符号であるにとどまらず、音符そのものもまた美しいのです。