風の冷たさに秋の深まりを感じる今日この頃です。山の木々も少しずつ秋の色に移り変わり、鮮やかなグラデーションに染まっています。コロナウイルスの影響で人が右往左往している間も、季節はいつもと変わらず移り変わっていくのですね。困難なときこそ、身近な自然の営みを感じて心の落ち着きを保ちたいものです。
 この度弊店では、日本刺繍作家・森康次さんの作品展を開催いたします。2009年に初めて個展を開催いただいてから、今回で5回目の作品展開催です。
 刺繍の仕事は、針で刺繍糸を縫い付けて模様を表現する、とてもシンプルなものです。日本では刺繍の技法を、長い歴史の中で連綿と洗練させてきました。その現代の最先端にいらっしゃるのが森康次さんです。森さんが一番大切にされていることは「作品に、いかに新しい感性を注ぎこむか」ということ。針と糸で、どんな表現ができるのか、常に模索し、いつも「まだ誰も見たことのない美しさ」を目指し続けておられます。
 この度の作品展では、森康次さんの追い求めた刺繍表現の魅力を、数多くの作品から感じていただけると思います。
 また、この度森康次さんが、これまでの歩みをまとめた作品集「かぜそよぐ」を上梓されました。華麗な訪問着から、素朴な服まで、森康次さんの作風の多彩さを感じていただけます。こちらも併せてご高覧いただきましたら幸いです。
 11月7日(土)・8日(日)は森康次さんが弊店にお越しくださいます。ご来店を心よりお待ちいたしております。

この度、初めて森康次さんに日本刺繍の実演をしていただけることになりました。緻密な日本刺繍の制作過程を、間近でご覧いただけるのは滅多にない機会ですのでぜひご覧いただきたいと思います。
【と  き】 11月7日(土)・8日(日)
13時50分 丸太や集合
【参 加 費】 500円(お茶・お菓子付き)
【ドレスコード】 お着物・お洋服どちらでもOK
【定  員】 各日とも5名ほど
【〆  切】 11月3日(火)
実演の後は、お茶とお菓子をご用意しております。森さんの作品をご覧いただきながら、制作の思いなどをお話しいただき、やさしいお人柄にも触れていただければと思います。ぜひお申込みください。