冬の寒さが過ぎ、いよいよ春の陽気を肌で感じるようになりました。桜のつぼみも、開くその時を今か今かと待ちわびているようです。街に自然の彩りが溢れる季節がやってきましたね。
 友禅染の透明感ある色彩は、春の爽やかさにも似ています。布の上に広がる色鮮やかな模様は、春の暖かさに誘われて開く花々の美しさのようでもあります。この度弊店では友禅染作家の木戸源生さん、眞鍋沙智さんの友禅染作品展を開催いたします。友禅染は作り手の個性が率直に表れるもの。模様の描き方、色の選び方、一つ一つの工程に作り手のこだわりがあり、それが作品の命となっていきます。友禅染という同じ技法をもちいながら、木戸源生さんと眞鍋沙智さんの作品は全く異なる輝きを放っています。木戸源生さんの作品は繊細優美。透明感のある色使いと、伸びやかで瑞々しい文様表現が特色です。眞鍋沙智さんの作品は、着想の自由さと洗練されたアート感覚が魅力です。きっと同じモチーフを基にしても、お二人が描く世界は全く違うものになるでしょう。
 着物は『着る芸術』ともいわれます。身に纏うものとしての機能を備えつつ、そこに作者の芸術を表現できるのです。それと同時に着物はお召しいただくことでその価値が発揮されるものです。お召しいただくお客様の暮らしの中に溶け込み、彩りを添えることで、着物は真価を発揮します。木戸源生さんと眞鍋沙智さんの作品の中
から、ぜひぜひお客様の着物ライフに合う一品をお選び
ください。ご来店を心よりお待ちいたしております。

愛媛県西宇和郡伊方町に生まれる。
本名・源雄。京都の染匠に入門、染色全般を学ぶ。独立後、京都彩芸美術協同組合に入会、作家活動に入る。以後、日本染織作家展や彩芸展などで受賞多数。
現在は作品制作のほか、後進の指導も精力的に行っている。
3月24日(土)25日(日)来店予定

友禅の色彩と図案の芸術性に魅かれ、2007年立命館大学文学部史学科日本史学専攻卒業後、友禅作家で日本工芸会正会員の吉田喜八郎に師事し手描友禅を学ぶ。
ファッションとビジュアルアートの融合を志し、観る・着る・飾るという機能を備えた作品作りを行う。
3月24日(土)来店予定