帯と帯締めは夫婦のようなもの。お互いを引き立てあってこそ、着こなしが決まります。質の良い帯に、同じく質の良い帯締めを結べば、着心地も変わります。体にぴたりと添う心地よさは、一度味わうと他に代えがたいものです。帯と帯締めは、お互いに最良のパートナーを求めあっているのです。
 しかし、良い帯と良い帯締めを同時にご覧いただける機会というのは、なかなか多くありません。そこで、この度丸太やでは【帯の紫紘】と【藤岡組紐店】による帯と帯締めの作品展を開催いたします。京都西陣の帯メーカー・紫紘と伊賀の組紐工房・藤岡組紐店は、遠く離れていても共通するものがあります。それは、レベルの高い伝統技術を継承しつつ、若い感性から生まれる新しいものづくりに取り組んでいること。品質の高さを守りつつ、現代の着こなしに合う新しい色やデザインを追求しているからこそ、別々に作られていても、まるで誂えたようにぴたりと合うのです。
 紫紘の帯と藤岡組紐店の帯締めは、お互いの持ち味を活かしあう最良のパートナーになるでしょう。お客様にとっても、着物を着る楽しみを広げてくれる、素敵な出会いになると嬉しいです。帯を結び、帯締めを締める度に、「この帯、この帯締めに出会えてよかった」と思っていただける、ずっと身に纏っていたくなる、そんな帯と帯締めをご用意いたします。ぜひご高覧ください。ご来店を心よりお待ちいたしております。

京都西陣の老舗帯メーカー。
留袖や振袖に結ぶ逸品フォーマル袋帯のほか、気軽に結べる名古屋帯や、ウィリアム・モリス・デザインのモダンな帯も制作している。
一本ずつ手で組む数少ない帯締めの手組専門店。
繊細な手加減で生まれる、体に添うしなやかさが持ち味。礼装向きからカジュアル向きまで多彩に制作している。