三月一日の大寒波も過ぎ、ようやく春らしい日和になってきました。早春の花が見頃を迎え、早咲きの桜もちらほらと咲き始めています。ぽかぽかしたお天気の良い日には、お気に入りの着物でお出かけしたくなりますね。春らしい着物コーディネートができると、季節と一緒になったような気持ちになります。コーディネートの大事なポイントは帯と小物の合わせ方。帯締めや帯揚げの色をほんの少し変えるだけで、着姿全体のイメージもがらっと変わります。
 着物のコーディネートを考えるときに、ポイントとなる帯と帯締め。弊店ではこれまでも逸品帯や帯締めをご紹介してきましたが、「帯と帯締めの自分にぴったりのコーディネートをもっと教えてほしい!」というお声をよく聞きます。そこでこの度は帯と帯締めのコーディネートをテーマに【帯の紫紘×藤岡組紐店 帯と帯締め作品展】を開催いたします。
 【帯の紫紘】【藤岡組紐店】は、伝統の技に根ざしながら新しい作品の制作に力を入れておられます。格調高い古典柄の帯を制作しながらウィリアム・モリス・デザインなどのモダンな帯を次々と世に出している紫紘。伊賀組紐の最高峰である高麗組を得意としながら、新素材を組み合わせた斬新な帯締めにも挑戦する藤岡組紐店。紫紘と藤岡組紐店の合同展は今回が初めてということで、帯と帯締めのコーディネートを通して新しい魅力をご覧いただけると思います。
 カジュアルなコーディネートに向くものから、格調高い装いのもの、そして新しい-着物スタイルの提案まで、帯と帯締めのコーディネートをたっぷりとご紹介します。ご期待ください。


金色を引き立たせるエレガントな礼装
袋帯:「モリス・アカンサス」
帯締め:「山並」


モダンな帯はモノトーンでシンプルに
袋帯:「レース更紗」
帯締め:「縁付ぼかし」



【苺泥棒】には鳥モチーフの帯締めで
袋帯:「モリス・苺泥棒」
帯締め:「雁渡し」

花柄帯にモケモケ帯締めで春コーデ
名古屋帯:「モリス・ジャスミン」
帯締め:「モケモケ」


濃地の帯はカラフル帯締めでメリハリを
名古屋帯:「更紗華紋」
帯締め:「星合」