もうすぐ南京町で旧正月を祝う祭り【春節祭】が始まります。色とりどりの衣装に身を包み、獅子舞や龍踊が練り歩く、華やかなお祭りです。一見すると日本とはかなり異なるように思える中国の文化。しかし、その源流を辿ると、日本の伝統文化の中にも世界の様々な地域との類似点を見つけることができます。日本にも海外との文化的なつながりがあるのです。
 この度弊店では、古代染織研究家の名名和野要さんが収集した民族衣装や現地の写真を展示公開いたします。今回の展示会のテーマは「西南シルクロード」です。シルクロードといえば中央アジアを通る北方のルートが有名ですが、日本の文化に大きく影響を与えているのは「西南シルクロード」だといわれています。西南シルクロードは西安からインドやベトナム方面へと続く交易路で、その歴史は北方シルクロードより古いとも言われています。西南シルクロードによって日本にも様々な文化が伝えられました。稲作をはじめ、豆腐などの大豆食品や味噌などの発酵食品、竜神信仰や神社の鳥居、注連縄まで、日本らしいと思われる様々なものが、西南シルクロードを通って日本にもたらされたと考えられています。
 この度の展示会では、西南シルクロード地域に今も息づいている文化や風習を、民族衣装と写真を通して感じていただけます。南京町の春節祭と一緒にぜひ異国文化をお楽しみください。




着物の染色にも使われる「型染」。何枚もの型紙を重ねては染め、多層的な表現をすることができます。この度、高度な型染めの技法をどなたでもカンタンに体験できるよう、色紙染め用の型紙をご用意しました。勇壮な龍踊が演じられる春節祭にちなみ、龍の模様を染めていただきます。
11枚の型紙を重ね、着物の染めには欠かせない鹿毛の刷毛で色をつけます。上手に染められると、まるで水墨画のように見事な龍が現れます!ぜひ体験してみてください♪
11枚の型紙を順番に重ねて染めます 所要時間は30〜40分 勇壮な竜の模様が染め上ります!

訪問着「桂林」 附下「慶長取辻が花」 絵羽着物「道長取源氏物語」
紬着尺「ペイズリー更紗」 紬着尺「百亀甲絣に更紗」 小紋「正倉院縞」 紬着尺「道長取琳派」
全通綴帯「正倉院鹿文」 袋帯「彩花唐草」 袋帯「唐金箔唐花」 袋帯「全通校倉裂」