こんにちは。丸太やの三木麻衣子です。私の愛用するこの着物について少しだけお話しさせていただきます。
 他にも着物はいくつか持ってはいるのですが、思わず手に取ってしまうこの着物。この着物を着て店先に立っていると「その着物、めずらしいわね〜!何の着物?」とよく聞かれます。
 これは関絹織物さんの大島紬。「大島ですよ〜」とお伝えすると、皆さんびっくりされます。
 この着物は、初めて自分で反物を選んで誂えたものです。そのころの私は、着物のことは何も分からず。ずらっと並んだ反物から、とりあえず一番赤かった着物を選んだのですが…。 いまとなっては、この着物に出会えて本当によかったと思っています。
 その理由はたくさんありますが、大きな理由を3つ
 この着物の生地はとってもやわらかく、体にしとっと添ってくれます。関さんのお言葉をお借りすると「とろっ」としているのです。適度に落ち感もあり、まとわりつかないので裾裁きもよく、とても歩きやすいです。
 この仕事をしていると、一日中着物を着て、電車や車移動もしますが、ほとんどシワになりません。座りシワも、畳んで一日置いておくと、次の日にはシャキッとした状態で着ることができます。
 シンプルな柄なので染帯・洒落袋帯・半幅帯にもコーディネートできます。
紬ですがツヤッとした光沢があり、コーディネート次第でドレッシーな雰囲気の着物としても楽しめます。

 この着物をぜひ皆さまにご覧いただきたく、丸太やではただいま準備を進めております。続々と、鹿児島から反物が届いております。シンプルだけどモダンな大島紬。この「とろっ」とした風合いをお手に取ってご覧ください。
皆さまのお越しをお待ちいたしております。
神戸・元町 丸太や 三木 麻衣子


鹿児島のシンボル「桜島」をテーマに織られた創作大島紬。桜島を囲む海や、山を覆う緑、そしてその中に見える赤い炎の色が、自由に織りだされた横段模様の中に活き活きと描かれています。

【星霜】という銘を持つ創作大島紬。細かな絣によるドットが続く様子は、満天の星空のようにも見えます。上品な装いも、愛らしいコーディネートも、帯との取り合わせで自由自在です。

四色の縞に、そろばん玉のような絣模様がユーモラスな一点。ありきたりな絣模様でなく、オリジナルにこだわる関健二郎さんの遊び心が感じられる、楽しく着こなしたい着物です。

生地をたっぷりと活かした大きな市松取りの創作大島紬。泥染の黒をベースに、正藍と山藍という二つの藍を使い、深みある風合いの中に爽やかでモダンな色彩が広がっています。