九月も残りわずかとなりました。秋の気配が日に日に色濃くなっていきます。やがて山すそから鮮やかな赤や黄に染まっていくのでしょう。
 細やかな色の移り変わりを美しく布に染め上げるのが、ろうけつ染作家・長田けい子さんの真骨頂です。長田さんの描く草花は、その花びら一枚、葉の一枚の中にも生命が宿っています。やわらかく移り変わっていく色のグラデーションが、芽吹き、花開き、やがて散っていく命の営みのようにも見えるのです。
この度の個展では、九月二十八日(土)、二十九日(日)の二日間、長田けい子さんにご来店いたただき、別染受注会を開催いたします。着物や帯はもちろん、ショールやスカーフ、ブラウス、ネクタイなどの洋装品や、タペストリー、暖簾、テーブルセンター、染額などのインテリア、ちょっとしたプレゼントや発表会の景品にもぴったりのコースターのような小物まで、一点一点お客様のご要望をお聞きしながら世界にひとつだけの逸品を制作いたします。パステル調の暖かな色彩に囲まれながら、お客様の夢を染めてみませんか?

出品作品の一部をご紹介いたします。
   ■染帯いろいろ
   ■四季折々のタペストリーは、帯や着物のデザインの参考にも・・
   ■ブラウスやスカーフなど、思わず包まれたくなる品々