春三月、四月は、入学、卒業の季節。二十年ほど前、娘の入学式で、残念ながら着物姿のお母さんは、二、三人でした。その後少しずつ、着物をお召しになられるお母さんが増えておられるようで、呉服屋としては、嬉しい限りです。
 わが子の成長、門出を祝い、先生方、友達、お世話になった方々に感謝の気持ちをあらわす、あるいは、「これからよろしくお願いします」というごあいさつに、ふさわしい装いを取り揃えてみました。その昔は、色無地に黒の絵羽織が定番でしたが、今は付下を帯付けでお召しになられる方が多いようです。あくまでも子どもが主役。すこし控えめな柄の付下や、無地感覚の小紋着尺もお薦めです。
 お母さんはなんといったって、子どもの一番の応援団。着物や帯の色や柄にも「おめでとう!これからも元気でがんばって」の思いを込めてお召しください。そして、子育てをがんばってるご自分にも、どうぞ、エールを送って下さいね。

付下や小紋の着尺、袋帯をいろいろ取り揃えました。
春めいた店内を、是非ご覧ください。