應壽 オージュ

 究極の美は古典に在り、と思い定めた潔さは、古典の美を体得しえた者のみが持ちうる信念です。創作が私的な恣意に走ることへの自戒は、古典が確固不抜な精神と技術によって生み出されていることへの畏怖なのです。

 「應壽 オージュ」は友禅染工房です。先人より受け継がれてきた、日本人の「こころ」と「わざ」を大切に、親子三人で「ものづくり」に励んでおられます。
佐伯利昭
1947年 山口県萩市生まれ
1963年 染工房「(株)高橋徳」入社
染織と文化について幅広く研究
1973年 10年間の住込み修行を経て別家(暖簾分け)
引き続き工房にて 技術の研鑽及び後輩の指導に従事
2000年 独立 友禅工房「應壽」を構え 自主制作を開始
『小袖 賀茂競馬文様』をはじめ 多くの作品を制作
2001年 銀座2丁目「藤屋画廊」にて作品展を開催
京都新門前通り「美術倶楽部」にて作品展を開催
2002年 赤坂カナダ大使館内クラブにて『友禅染ストール』を発表
佐伯昭彦
1982年 京都府京都市生まれ
幼少の頃より友禅染に興味を持つ
2000年 高校卒業
父 利昭に師事し 友禅染の工程を総合的に学ぶ
2001年 銀座2丁目「藤屋画廊」にて父と共に作品展を開催
京都新門前通り「美術倶楽部」にて父と共に作品展を開催
佐伯加代子
1978年 兵庫県姫路市生まれ
2000年 大学卒業
2004年 「(株)高橋徳」にて研修生として3年間の住込み修行
友禅染の工程を総合的に学ぶ
2007年 研修終了 嫁ぎ先の家業に携わる


2011年11月 古典への回帰 京友禅 應壽 オージュ